建物や景観を守るため、全ての千社札が剥がされた善光寺の仁王門

建物や景観を守るため、全ての千社札が剥がされた善光寺の仁王門

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善光寺仁王門「千社札」なし 剥がす作業終了

信濃毎日新聞(2018年9月26日)

 善光寺(長野市)の仁王門で、参拝者の名前などを記した「千社札(せんじゃふだ)」を剥がす作業が25日に終わった。今年で再建から100年を迎えた建物や景観を守るため、13日から作業を続けていた。目に付く所だけでも約1200枚あった札がなくなり、柱などが元の姿を取り戻した。

 同寺事務局によると、仁王門では近年、剥がれにくいシール形式や接着剤で貼った木札が増えていた。無理に剥がそうとすると建物が傷つく可能性もあることから、今後は札を貼らないよう呼び掛ける方針を決定。業者の手も借り、全ての札を剥がす作業を進めていた。

 25日は高所作業車を使って、屋根の裏側の札を剥がした。通り掛かった近くの主婦(44)は「ちょっと寂しい感じもするけれど、建物のためには札がない方がいいのかな」と話した。

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