小諸で捕れたニホンジカを使った鹿肉のロースト

小諸で捕れたニホンジカを使った鹿肉のロースト

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小諸の鹿肉、味わって 女性に人気、リピーターも

信濃毎日新聞(2018年11月1日)

 小諸市の飲食店「ミナト食堂」が、市内で捕獲されたニホンジカの肉を活用した料理の提供を始めた。市は今夏から市内産のニホンジカの肉をジビエ(野生鳥獣肉)料理に加工・出荷。同店は鹿肉の臭みのなさや衛生的な加工処理に引かれ、地元産の食材を身近に感じてもらおうとメニュー化した。リピーターも現れているという。

 イタリア料理がメインの同店は鹿肉のローストやシチュー、洋風串焼きを取り入れ、日替わりランチで鹿肉入りのパスタも提供。とりわけ若い女性客の注文が多いといい、同店代表の原健一さん(36)は「比較的カロリーが低く、癖がないのでいろいろなジャンルの料理に合う」と話す。

 市は2011年度、猟友会員や市職員らでつくる市野生鳥獣対策実施隊を結成。市や周辺地域で捕獲したニホンジカを市の施設で加工し、ペットフードとして販売。今年7月には比較的肉が柔らかいという3歳以下の市内産のシカを対象にジビエ料理用の加工も始めた。

 市の施設で加工した鹿肉は、市内の居酒屋「みやび」でも予約して味わえるが、市内での普及はこれから。一方、市農林課によると、国内大手のホテルや飲食業者から引き合いがあり、供給不足を心配するほどという。原さんはジビエへの理解を深めようと、今春にくくりわなの免許を取得し、市の加工処理施設も見学。「駆除したシカを無駄にせず、鹿肉を県外からの集客にも生かしたい」と話している。

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