越前海岸の冬を彩る越前水仙の統一目ぞろえ会が11月17日、福井県越前町左右のJA越前丹生すいせん研修館で開かれた。同町や福井市の生産農家ら46人が参加し、露地栽培水仙の出荷規格や栽培管理への理解を深めた。
JA越前丹生やJA県経済連などでつくる越前水仙出荷協議会が毎年、露地栽培水仙の出荷本格化を前に実施。今回はさらに選別の強化を図る狙いもある。
同協議会の担当者が販売情勢などを説明し、2月末までの出荷シーズンを通して生け花用の需要が高いと指摘。生け花に使われる4枚葉の水仙は、ハカマと呼ばれる根元の白い部分を4センチ以上残すことなど規格の順守を呼びかけた。
露地栽培は11月10日から出荷が始まっており、平年並みの気温で推移すれば、12月20日頃に出荷ピークを迎える見込み。今季の出荷目標は関西方面を中心に全国へ150万本だという。