長野市は28日、市内の長野駅前から善光寺への表参道に当たる中央通りの約1・8キロで、並木の電飾の点灯を再開した。今年初めて企画した「善光寺表参道イルミネーション」で点灯し、25日に終了したが、好評だったため、年末年始を含む冬場の誘客に生かせると判断した。期間は、第16回長野灯明まつり最終日の来年2月11日まで。
善光寺表参道イルミネーションは11月24日から、街路樹約160本を計24万個のLED電球で装飾し、午後5〜8時に点灯。12月15日からは善光寺本堂や仲見世通りを光で演出した。
市中央通り活性化連絡協議会の宵野間信行会長は「冬の夜は例年寂しさもあったが、明るくきれいになった」と評価。特にクリスマス前は家族連れやカップルが目立ったといい、「飲食店を中心に客も増えたのではないか」と話す。
市によると、訪れた人数や経済効果は集計中。ただ、県内外や海外からの観光客らが例年以上に街に出ていたとし、効果が見られたとする。同連絡協は、近隣の商店からの意見も踏まえ、継続を市に要望。これらを受けて市は電飾の継続を決めた。点灯は午後5〜10時。
来年2月6〜11日の灯明まつり期間は、中央通りで灯籠を並べる箇所以外で電飾をともす予定。市インバウンド・国際室は「正月の善光寺参拝者もいる。明るくなった表参道に多くの人が訪れ、街ににぎわいをもたらせるといい」としている。