諏訪市のサンリツ服部美術館は、中国製の陶磁器を集めた展示会「中国陶磁百花」を開いている。花の文様が描かれた色鮮やかな陶磁器など43点を展示。同館は「お正月らしい華やかな雰囲気を楽しんでほしい」と来館を呼び掛けている。
中国で縁起が良いとされているボタンやハスの花の文様をあしらった11〜13世紀の皿やつぼ、日本に輸出されたとみられる14世紀の青磁の花瓶など、歴史を感じさせる作品が並ぶ。16世紀に景徳鎮で生産された瓶は、透かし彫りされたクジャクとボタンの文様が金で彩色されている。
同展の担当学芸員、藤生明日美さん(33)は「花という身近なテーマから中国の陶磁器に親しんでほしい」と話している。入館料は大人千円、小中学生400円。祝日以外の月曜日休館。3月6日まで。