福井県永平寺町藤巻の興行寺で樹齢400年を超えるしだれ桜が見頃を迎えている。火災や大雪の被害を乗り越えてきた名物桜は生命力にあふれ、今年も薄紅色の美しい花を次々と咲かせた。
大正時代に火災被害を受けた古木は1982年に大規模な延命措置が施され、よみがえった。
昨年は記録的な大雪で太い枝が折れるなどしたが、添え木に支えられ、5日時点でほぼ満開の状態となった。広がるように垂れ下がった枝ぶりも風情を醸し出している。
しだれ桜のある中庭は14日まで開放され、夜は午後9時までライトアップしている。14日午前11時からはマリンバとフルートのコンサートが開かれる。問い合わせは興行寺=電話0776(64)2744。