アユ釣りシーズンを前に九頭竜川中部漁協は4月22日、福井県永平寺町松岡上合月などで稚アユ約20万匹を同川に放流した。稚アユは同漁協の中間育成施設で順調に育ち、関係者は「釣果に期待をもってもらえる」と話していた。
同漁協によると、海産アユ、琵琶湖産アユを合わせた本年度の稚アユ放流量は昨年度並みの200万匹を計画。本年度初の放流となったこの日は同町と福井市の4カ所で、稚アユを積んだトラックからホースを使って同漁協組合員が九頭竜川に放した。
体長12センチほどの稚アユは水流に負けず、元気に泳ぎだした。同漁協の中川邦宏常務委員長は「昨シーズンは、雪解け水の量が多くて冷たかったこともあり、コケがうまく育たず、アユは小ぶりだった。今年は川の水も適温。不調だった下流域で重点的に稚アユを放流していく」と話していた。
同漁協のアユ釣り解禁日は6月15日。遊漁料は年券が1万2千円(女性は半額)、日券は3千円。小中学生は無料。