最も大きい「秋宮一」の候補木が決まり、高らかに声を響かせる木やり衆=9日、下諏訪町の東俣国有林

最も大きい「秋宮一」の候補木が決まり、高らかに声を響かせる木やり衆=9日、下諏訪町の東俣国有林

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諏訪大社下社、大祭へ始動 22年御柱「仮見立て」

信濃毎日新聞(2019年5月10日)

 2022年の諏訪大社御柱祭に向け、諏訪郡下諏訪町にある下社の秋宮、春宮に建てる御用材の「仮見立て」が9日、同町郊外の東俣国有林で行われた。大社の神職や大総代、氏子が森に入り、2時間ほどかけて計8本のモミを候補木として選定。7年目に1度の大祭に向けた準備が本格的に始まった。

 同町の八島ケ原湿原近くの駐車場で出発式を行い、北島和孝宮司は「改元後、初めての御柱祭になる。全ての祭りを健康で乗り越え、笑顔で終えてください」とあいさつ。順に急斜面の国有林へ分け入った。事前に絞り込んでおいた木の前で北島宮司が「仮見立てしてよろしいでしょうか」と諮ると、氏子らは「異議なし」と声を合わせ、目印となる木札を幹に取り付けて木やりで祝った。

 この日選定した8本は高さ17〜20メートル、目通り周囲(目の高さの幹回り)2・47〜3・62メートル。諏訪大社大総代会の北村卓也議長(65)は「いい候補木を選べて良かった。安全で素晴らしく、世界からも賛辞を贈られる祭りにしたい」と話した。

 下社では、御用材を正式に決める20年の「本見立て」を経て21年に伐採する予定。上社は20年に仮見立て、21年に本見立てを行う。

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