坂城町の飲食や小売りの業者らでつくる「ステキさかき観光協会」が、戦国時代の武将・村上義清(1501〜73年=いずれも推定)の居城があった町内の「葛尾(かつらお)城跡」に登頂記念のスタンプを設置した。改元を機に始めた取り組みで、登頂した人に喜ばれている。
スタンプは城跡のあずまやに設置。直径10センチほどの円形で、町のマスコットキャラクター「ねずこん」が「村上義清」と書いた旗を持ち、「葛尾城跡令和元年登頂記念」と印字してある。
葛尾城跡は標高約800メートルの崖の上にあり、麓の坂城神社から急斜面を歩くと約40分で登頂できる。城跡付近まで車で上るルートもある。観光協会事務局の町商工農林課によると、ほぼ毎日登る人や季節ごとに登頂する人など、近隣から繰り返し訪れる人が多い。近年は中高年のトレッキングブームもあり、週末には県外から訪れる人もいる。
観光協会は年内はスタンプを設置しておく方針。同課の担当者は「これまで登頂したことを示すものがなかった。楽しみを増やしたので、多くの人に葛尾城跡に親しんでほしい」と話している。