立科町の白樺高原でこのほど、6月に利用が始まった「蓼科クロスカントリーコース」のお披露目の式典があった。町内で合宿する大学の陸上関係者ら約20人が参加。大学側からは「いい景色」「満足のいくコースができてありがたい」との声が上がった。
コースは町が整備し、最長1周1・5キロ、幅2・5メートル。標高約1500メートルの「準高地」に位置し、蓼科山などを望む自然豊かな場所にある。山砂などを使ったクレイ舗装を採用し、足腰に優しいのも特長。町によると、既に首都圏の大学の陸上関係者や一般のランニング愛好家ら約1千人が利用した。
この日は国学院大、神奈川大の陸上競技部員や、両角正芳町長、白樺湖活性化協議会長の今井敦・茅野市長らが出席。コース脇にコハウチワカエデ1本を記念植樹した。国学院大4年の田野翼さん(21)は「地面が軟らかく体への負担が軽い。傾斜もあり、足腰が鍛えられていいコースですね」。神奈川大の市川大輔コーチ(45)はコースを高評価した上で「使用しているうちに地形が少しずつ変わる」とし、その都度手を入れてほしい―と願っていた。