アルパカの毛で作った毛糸を持つ広田さんと牧場で飼育されているアルパカ

アルパカの毛で作った毛糸を持つ広田さんと牧場で飼育されているアルパカ

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アルパカの毛糸販売 富士見の牧場、有効利用

信濃毎日新聞(2019年9月3日)

 八ケ岳アルパカ牧場(富士見町)は、同牧場内で飼育しているアルパカの毛から作った毛糸を今夏から販売している。アルパカの毛は年1回刈り取るが、国内では安定供給や加工に課題があり、これまでほとんどが使われず保管されていた。アルパカの毛は薄くて軽く、製品は暖かいといい「何とか有効利用したい」と毛糸にすることにした。手芸用などの需要を見込み、他の牧場から毛を仕入れるなどして生産量を増やすことも検討している。

 同牧場は昨年春ごろ、2013年の開園からためてきた毛を毛糸にするために、ピンセットで汚れやごみを取り除いたり洗ったりする作業を始めた。毛は約50キロになったがほとんどの紡績会社は100キロからの受け付けで、毛糸にしてくれる会社探しは難航した。

 昨年7月ごろ、山梨県内で開かれた南米アンデス地方を取り上げた企画展で知り合った人の紹介で、過去にアルパカの毛を扱ったことがある東海地方の繊維会社に依頼することができた。毛糸はアルパカの毛7割、羊毛3割で製造してもらった。

 アルパカの保護や毛の普及を図っている「国際アルパカ協会」(ペルー)の日本の事務局(名古屋市)によると、アルパカの毛は滑りやすく加工に手間がかかり、日本国内ではまとまった量を確保して生産するのは厳しいという。事務局は「産業として育つのは難しいかもしれないが、手芸などに使われるようになることはいいことだ」としている。

 同牧場では現在、19頭のアルパカを飼育。責任者の広田敏男さん(61)は「使い道が見つからず、刈った毛を燃やしている施設もあると聞く。今後はそういう毛を安く仕入れたり、毛刈りに出向いたりして毛を確保し、毛糸の販売を事業として続けたい」としている。毛糸は税別で1キロ2万3千円、30グラム700円。

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