3月に引退する亀の形をした諏訪湖の遊覧船「竜宮丸」で初日の出を楽しむイベントが1日朝、諏訪市であった。最後の「初日の出号」としての出航で、乗客は新年で気持ちを新たにしつつ、竜宮丸をねぎらった。白鳥の形をした「すわん」も出航し、合わせて約200人が乗船した。
湖上の竜宮丸には、午前7時10分ごろ、晴れ渡った空から太陽の光が差し込んだ。乗客らは「きれい」「晴れ晴れした気持ち」などと話しながら記念撮影をしていた。
竜宮丸の初日の出号は最後と聞き、帰省に合わせて乗船した地元出身の会社員石原亜由美さん(28)=埼玉県朝霞市=は「最後に乗ることができて良かった」。観光で訪れた愛知県一宮市の会社員野々垣征司さん(44)は「きれいで楽しかった。お疲れさまでした」と話した。
竜宮丸は1976年(昭和51)年に就航。遊覧船として稼働し、例年の元日は初日の出号として出航してきた。