暖冬を受け、県や諏訪湖に関わる団体でつくる諏訪地区観光客安全対策推進会議(事務局・県諏訪地域振興局商工観光課)は3日、結氷に備えて湖面に立ち入らないよう呼び掛ける看板とロープを取り外した。例年同様、昨年12月中旬に取り付けたが、撤去は10日ほど早い。事務局によると、この時期の撤去は異例。
気象庁によると、この冬(昨年12月〜今年2月)の諏訪市の平均気温は、平年より2・6度高い2・5度で観測史上最高。これまで最高だった1949(昭和24)年の1・8度を上回った。各月の平均気温は1月が2・1度と観測史上最高で、12月は3・3度で同4番目、2月は2・0度で同5番目だった。
この日は、同会議の18人が諏訪市湖畔公園や岡谷市岡谷湖畔公園などの看板50基とロープを撤去。参加した諏訪湖漁協の小松千章さん(79)=諏訪市=は「暖かくて春か冬か分からない日々が続いている。冬の渡り鳥も既にほとんどいない。季節の感覚がなくなりそうだ」と話した。