下諏訪町は17日、JR下諏訪駅近くで4月中旬にオープン予定の「駅前交流情報拠点施設」の内覧会を行った。写真店だった建物を、町民や移住者、観光客が交流する場として整備した。創作活動に取り組む人が作品を展示するスペースや、料理教室に使えるキッチンなどを設けた。
建物で営業していた写真店は「シロトリ写真館」。昨年春に所有者の城取誠さん(88)が町に寄付し、町地域おこし協力隊員や地元の高校生らが片付けや改装作業をした。木造2階建ての1階部分(約100平方メートル)を新施設として活用する。
施設の愛称は「日常をつなぐひろば ら。shirotori(ら・しろとり)」。授乳やおむつ替えに使えるスペースを設け、10~15人がくつろげる椅子と机を用意した。協力隊員が常駐し、訪れる人の相談に乗るなどする。
内覧会に招かれた城取さんの長女、菊原あかねさん(45)は「若者からお年寄りが気軽に立ち寄れる場所になればうれしい」と話した。