JR東日本長野支社(長野市)が進めていた下諏訪駅(下諏訪町)駅舎の改装工事が完了した。外観には、宿場町の面影が残る下諏訪町の街並みや諏訪大社御柱祭のイメージを表現。改札口には見やすいデジタル表示の時刻表を設け、列車の位置情報を示す機能も加えて利便性を高めた。
改装は22年ぶりで、昨年10月に工事に着手。白壁に黒い木の柱の木組みを施した外観で、駅舎前には御柱に見立てた県産木の柱を置いた。内部の待合室にはいろり風のベンチを設け、町内にある旧商家「伏見屋邸」の土間を連想させる空間に。建物内に併設する観光案内所には、列車が見える小窓を取り付けた、
同駅は昨年3月のダイヤ改正で中央東線の特急「あずさ」の定期列車の停車本数が1日16本から4本に減ったが、今年3月に9本まで回復した。轟浩昌駅長(57)は「新駅舎から下諏訪の風情を感じてもらい、利用者増につながってほしい」と話している。