登山者がまばらな八ケ岳連峰の赤岳山頂。右奥は雲の切れ間から姿を見せた阿弥陀岳=7日午前10時27分

登山者がまばらな八ケ岳連峰の赤岳山頂。右奥は雲の切れ間から姿を見せた阿弥陀岳=7日午前10時27分

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八ケ岳、閑散 異例の夏、登山者まばら

信濃毎日新聞(2020年6月8日)

 八ケ岳連峰の主峰赤岳(2899メートル)で7日、山頂で眼前の絶景を楽しむ登山者の姿があった。例年は6月の第1日曜に夏山シーズンの到来を告げる開山祭を開き、多くの登山者が訪れるが、今年は新型コロナウイルスの感染拡大で初の中止に。山頂や登山道に登山者の姿は少なく、山域は例年にない閑散とした雰囲気に包まれていた。

 7日午前9時時点の登山者は1人だけ。その後は少しずつ増えたが、午前10時半時点でも10人余にとどまった。20年にわたって開山祭に参加し、中止を知った上で登頂した茅野市の会社役員田中正彦さん(59)は「中止でも数十人はいると思って来た。初めて見る新鮮な光景です」と登山者の少なさに驚いた様子だった。

 県は現在、八ケ岳連峰の登山に当たっては、体調管理の徹底や混雑を回避する計画を立てるなどの対応を取った上で入山するよう呼び掛けている。県による山小屋の休業検討依頼は1日に明けたが、休業を続ける山小屋もあり、県は営業状況の確認や事前予約の徹底も求めている。

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