毛刈りをしたアルパカたち。「髪形」で個性を出した他、一部の毛を残してチョウなどの形を作った=24日、富士見町の八ケ岳アルパカ牧場

毛刈りをしたアルパカたち。「髪形」で個性を出した他、一部の毛を残してチョウなどの形を作った=24日、富士見町の八ケ岳アルパカ牧場

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八ケ岳山麓、かわいい動物たち 「サマーカット」アルパカなど

信濃毎日新聞(2020年6月26日)

 新型コロナウイルスの感染防止を目的とした政府による都道府県間の移動自粛要請が今月19日に全面解除されたのを受け、八ケ岳山麓の「動物スポット」にも人出が戻りつつある。開放感がある屋外で、「3密」を避けながら会うことができるかわいらしい動物たちを紹介する。

 ライオンや馬の姿をイメージして頭部の毛をカットされたアルパカたちが、つぶらな瞳で見つめてくる。富士見町の八ケ岳アルパカ牧場は、アルパカの毛刈りを終えたばかり。もふもふした柔らかな毛の一部をチョウや星の形に整えたアルパカもいる。

 24日に訪れた千葉県大網白里市の公務員須藤昇さん(59)は「個性があっていい」と楽しそう。飼育員の井手真哉さん(26)は「"サマーカット"で涼しそうなアルパカは今だけ。ぜひ見に来て癒やされてほしい」と話す。

 野生のニホンリスが生息する茅野市運動公園。その姿を撮影しようと早朝からカメラを構えて1時間後、ふと地面に気配を感じて目をやると、1匹のニホンリスが木の実を頬張っていた。

 「茅野市ニホンリスの会」副会長で2008年から観察を続ける橘田利幸さん(77)によると、園内では18匹前後の大人のリスと春に生まれた少なくとも7匹の子リスを見ることができる。この時季は「草むらでエサを探すことが多く、探すのは難しいかも」と橘田さん。朝に見つけやすく、午後は巣などでじっとしていることが多いという。

 標高1300メートルの農場で牛がのびのびと草をはむ。原村の八ケ岳中央農業実践大学校は、約130頭のうち30頭ほどを午前7時前から午後4時ごろまで放牧。敷地内の農産物直売所を訪れた人たちが、自由に牛を見て楽しんでいる。

 人が密集しないため、外出自粛期間中に息抜きで訪れる家族連れもいたという。同校職員の伊藤由利香さん(31)は「晴れた日には八ケ岳を背に牛を見ることができます」と話していた。

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