原村の八ケ岳自然文化園が、園内で2年ほど前から使われていなかった「グレステンスキー」の練習場を再利用し、ゴーカート場を整備した。傾斜のある環境を生かそう―と着目。新たにゴーカートも4台導入し、子どもから大人まで楽しめる場所に生まれ変わった。
グレステンスキーは、車輪の付いたスキー板で、プラスチックマットを敷き詰めたコースを滑る。同園には全長約190メートル、最大斜度8度の練習場があったが、利用者が減って2年ほど前に閉鎖。再利用法を模索していた。
今回のアイデアは、同園の職員や村地域おこし協力隊の坂口陽史(あきみ)さん(24)が話し合って発案。新型コロナウイルス感染拡大による休園期間中、傾斜の緩い練習場の下部にパイロンを設置し、斜面を上ったり下ったりする全長300メートルのコースを作った。
導入したゴーカートは身長130〜190センチ、体重100キロの人まで乗ることができ、小学生以上の利用を想定。午前9時〜午後5時(火曜日休園)に1回300円で乗ることができる。雨天時は利用できない。
坂口さんは「ゴーカートはパワーがあり、斜面でも安定した走りができる。子どもにも大人にも気軽に楽しんでほしい」と呼び掛けている。