上田市長瀬のワイン醸造所「シャトー・メルシャン椀子(まりこ)ワイナリー」は8日、ワイナリーやブドウ畑などを案内するツアーやテイスティング(試飲)、料理の提供を再開する。いずれも有料で3月2日から中止していた。新型コロナウイルス感染防止のため、ツアー定員と試飲スペースの座席を減らす。
ツアーは4種類あったが、再開後は1種類を土日だけ行う。醸造に関する説明をする際も醸造設備がある場所には入らない。定員は通常の10人を4人にし、時間は20分短縮して1時間10分に。試飲スペースは以前の4分の1ほどの10席に減らして間隔を取った。容器は使い捨てにし、ワインの種類も絞った。
小林弘憲ワイナリー長(45)は「検温、アクリル板設置など安全第一に考えている。ワイナリーに訪れ、360度ブドウ畑が見える景色を楽しんでほしい」と話している。
7月から、しなの鉄道大屋駅(上田市大屋)―立科町役場間を結ぶ路線バス「中仙道線」が運行。1日3往復がワイナリーを経由している。