茅野市内で25、26日に開かれる「第23回小津安二郎記念・蓼科高原映画祭」の「第19回短編映画コンクール」の表彰式とグランプリ作品上映が26日、初めてオンラインで開かれる。例年100作品ほどの応募作品は今年、過去最多の136作品に上った。映画祭の短編委員会は「コロナ禍でも開かれるコンクールに注目が集まった」とみている。
昨年までは、映画監督らが審査して入選した10作品を市内の新星劇場などで上映。グランプリや準グランプリを発表する表彰式は、受賞者らを集めて華やかに開いてきた。だが、今年は上映会は行わず、入選作はインターネットで公開するにとどめた。
26日正午からの表彰式の様子は、動画投稿サイト「ユーチューブ」での生配信を予定する。司会者は新星劇場でグランプリ作品などを発表し、全国各地の審査員や受賞者ら15人ほどの関係者がインターネット電話「スカイプ」で登場。グランプリ作品は生配信中に上映する。
12日は短編委員ら10人ほどが表彰式のリハーサルを新星劇場で行った。表彰式では、今年初めて設けた全国の映画ファン約20人が決める一般審査員賞も発表する。同委員の青木智恵さん=茅野市=は「みんなで集まることはできないが、賞が発表されるわくわく感をオンラインで共有したい」と話している。