稲刈りが最盛期を迎えた八ケ岳山麓。収穫を終えた水田や作物が育つ畑がパッチワークのような模様を描く=22日午前9時53分、富士見町立沢(地権者らの承諾を得て小型無人機で撮影)

稲刈りが最盛期を迎えた八ケ岳山麓。収穫を終えた水田や作物が育つ畑がパッチワークのような模様を描く=22日午前9時53分、富士見町立沢(地権者らの承諾を得て小型無人機で撮影)

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富士見の田畑パッチワーク 八ケ岳山麓で稲刈り最盛期

信濃毎日新聞(2020年9月23日)

 諏訪郡富士見町の八ケ岳山麓で稲刈りがピークを迎えている。朝から秋晴れが広がった22日も、標高約1200メートルの田園地帯ではあちこちで稲を刈るコンバインの音が響いた。地権者らの許可を得て小型無人機で撮影すると、黄金色の水田や作物が育つ畑がパッチワークのように一面に広がって見えた。

 同町立沢の農家、小池小五郎さん(68)はこの日、午前9時ごろから作業を開始。家族や農家の仲間とコンバインを操り、前日からの作業で合計0・9ヘクタールの収穫を終えた。

 7月の長雨などの影響で収量はやや減りそうだが、小池さんは「稲刈りが終わるとだいぶ農作業も落ち着き、秋も終わりかなという感じ」。刈り取り後に残る稲わらは機械で束ねられ、セロリ農家が畑の保湿などに利用する。

 周辺の農家が収穫したもみを受け入れ、乾燥して保管する信州諏訪農協(本所・諏訪市)富士見町カントリーエレベーターの責任者、中山拓哉さん(31)は「今年は台風の影響もなく順調に稲刈りが始められた」とひと安心の様子。その一方、日本列島に近づく台風12号について「直撃はないと思うが、強風で稲が倒れたりすると収穫作業や収量に影響が出る」と気に掛けていた。

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