2012年に死去した女優森光子さんが2千回以上主演を務めた舞台「放浪記」の写真や映像を展示する「森光子百歳の放浪記」展が10日、諏訪市のタケヤ味噌(みそ)会館で始まった。森光子芸能文化振興財団(東京)が生誕100年を機に企画。森さんが1967(昭和42)年から半世紀にわたって商品「タケヤみそ」のテレビCMに出演した縁で、同会館で開催することになった。
61年の放浪記初演や09年の最終公演、06年で最後となったでんぐり返しの場面など計70枚の写真を展示。他にも写真家篠山紀信さんが撮影した等身大パネルや、国民栄誉賞の盾と賞状を飾った。舞台のダイジェスト版の映像も見られる。
同財団評議員で、テレビ番組などで親交のあった元フジテレビアナウンサーの須田哲夫さん(72)は「目を使った表現がとても印象的。写真をじっくり見て森さんがどんなことを思いながら演じていたのか感じてほしい」と話した。
午前9時半〜午後4時半。入場無料。12月13日まで。