温泉熱を利用して発電した電気で点灯させた電飾看板(右)

温泉熱を利用して発電した電気で点灯させた電飾看板(右)

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来年で改装100年 諏訪の 「平温泉」に新看板 熱利用の電飾

信濃毎日新聞(2020年11月24日)

 諏訪市小和田の共同浴場「平温泉」を管理する平温泉組合の組合員などでつくる実行委員会は23日、浴場の建物が改築から来年で100周年を迎えることを記念する式典を、市総合福祉センターで開いた。浴場の入り口では、温泉熱を利用して発電した電気を使って光る電飾看板の点灯式も開いた。

 看板は記念事業の一環で製作。温泉の熱と冷水を使い、温度差で発電させる。実行委員長の鉄羅(てつら)康夫さん(76)らが点灯すると、建物の正面に設置した看板に「祝平温泉百周年」の文字が光り、組合員らから歓声が上がった。

 浴場は1921(大正10)年に改築。式典には関係者ら約30人が参加した。鉄羅さんは「先人たちの思いを大切にして、組合と建物を守っていきたい」と話した。

 記念事業には、県内外の約170人から170万円余の寄付が集まった。寄付金は記念グッズの制作などに使うという。

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