松本市の総菜製造・販売「本郷鶏肉」は、東御市で県のブランド地鶏「信州黄金シャモ」を生産する農事組合法人「とや原ファーム」と協力し、鍋セットを発売した。新型コロナウイルスの影響で、同ファームの出荷先の飲食店では信州黄金シャモの需要が7~8割減少。販路開拓に加え、地鶏のおいしさを多くの人に知ってほしいと始めた。
同ファームは今年、約1万羽の出荷を予定し、約7割は飲食店向けだった。新型コロナを受けて飼育数を減らしたが、一般家庭に販売できないかと本郷鶏肉に相談した。
信州黄金シャモは、シャモと名古屋種を掛け合わせて県が開発。1平方メートルに5羽以下といった基準で飼育する。同ファーム代表の柳沢祐一さん(53)は「味が濃くて臭みがない」。柳沢さん、本郷鶏肉社長の平野拓也さん(47)ともに「地元の食材を食べて知ってほしい」とする。
鍋セットには、信州黄金シャモのもも肉や胸肉、つくねと鶏がらスープの他、松本地方の伝統野菜「松本一本ねぎ」も入れた。3~4人前で送料込み5千円。本郷鶏肉が電話(電話0120・32・4085)、ファクス(0263・24・4129)で申し込みを受け付ける。