岡谷市観光協会は15日、市出身の歌舞伎俳優、市川右田六(うたろく)(本名・岩出隼門(はやと))さん(27)に市観光大使を委嘱した。巡業などで各地を訪れた際、出会った人たちに岡谷を紹介してもらう。同市の観光大使は同じく市出身の歌舞伎俳優、市川笑野(えみの)さんに続いて2人目。
右田六さんと笑野さんは実家が隣同士で、右田六さんは6歳から笑野さんの母から日本舞踊を学んだ。幼い頃から見てきた歌舞伎に憧れ、16歳で歌舞伎俳優の道に進んだ。現在は、市川海老蔵さんが企画した舞台に出演し、岡谷市での笑野さんの公演を手伝うなどしている。
市役所で委嘱状を受け取った右田六さんは「市内の清流などあまり知られていない場所も、地元出身者ならではの目線で発信したい」と話し、SNS(会員制交流サイト)を活用したPRにも意欲を見せた。小口道生副市長は「市は移住、交流人口の促進に力を入れている。多くの人に市の名前を紹介してほしい」と期待した。