昨年中止となった諏訪湖祭湖上花火大会の伝統をつなごうと諏訪市が企画して打ち上げた花火。夕暮れの湖上に10発上がった=2020年8月15日

昨年中止となった諏訪湖祭湖上花火大会の伝統をつなごうと諏訪市が企画して打ち上げた花火。夕暮れの湖上に10発上がった=2020年8月15日

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8月の諏訪湖花火大会 15日間、毎夜500発

信濃毎日新聞(2021年4月6日)

 諏訪市の諏訪湖畔で毎年8月15日に行う「諏訪湖祭湖上花火大会」の実行委員会は5日、今年の大会を8月1~15日まで毎夜約500発を打ち上げる形式で実施すると決めた。新型コロナウイルスの感染防止のため観覧者の分散化を図り、長期間実施することで幅広い誘客も目指す。昨年は新型コロナ感染拡大で準備段階で初の中止に。大規模な大会を行わないのは2年連続となる。

 今年の大会の名称は「第73回諏訪湖祭湖上花火TwoWeeks」。湖畔公園前で午後8時から毎日10分間打ち上げ、8月1日のオープニングと市制施行80周年を迎える10日、終戦記念日の15日は華やかな演出の特別バージョンを用意する。

 会場ではマスク着用や密集を避けることを呼び掛け、飲食を原則禁止するなど感染防止対策を取る。会場に足を運ばなくても楽しめるようにライブ映像を動画投稿サイト「ユーチューブ」で配信する。

 湖上花火大会は戦没者の追悼と戦争の混乱からの復興を願い、1949(昭和24)年に開始。全国屈指の花火大会として知られ、諏訪市にとって毎年のイベントとしては最大の集客を誇る。2019年の大会は約4万発が打ち上げられ、約46万人を集めた。

 実行委会長の金子ゆかり市長は「コロナ対策を取りながら実行するため、この形にした。勇気と元気を与えられる大会にしたい」としている。例年9月の第1土曜日に行っている全国新作花火競技大会の実施は今後協議する。

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