福島県いわき市の運送会社が経営する下諏訪町唯一の酒蔵「諏訪御湖鶴酒造場」が、酒造りの現場を紹介する見学ツアーを開いている。1912(大正元)年に創業した前事業主の時代から数えても初めての試みといい、日本酒により親しむ人を増やしたいとの願いを込める。
ツアーは3月末から開始。スタッフの案内で、酒蔵の歴史や、酒造りに使う米や水について学ぶ。ガラス越しに作業場を眺めながら、酒造りの工程を解説する動画も視聴。時季が合えば、実際の仕込みも見学できる。
「日本酒のおいしさの裏側を知り、酒蔵を身近に感じてほしい」と、杜氏(とうじ)で酒造本部長の竹内重彦さん(49)。ツアーは無料で、定休日の水曜日を除く毎日午前10時半、午後1時半から。要予約で1回につき10人ほどに制限する。問い合わせは同酒造場(電話0266・75・1172)へ。