ハンセン病患者が強制隔離されていた収容施設などの写真が並ぶパネル展=6月2日、福井県福井市の県立図書館

ハンセン病患者が強制隔離されていた収容施設などの写真が並ぶパネル展=6月2日、福井県福井市の県立図書館

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ハンセン病理解へ写真パネルで啓発 福井県立図書館

福井新聞(2021年6月4日)

 ハンセン病を正しく知ってもらい、当事者の人権向上を図るためのパネル展が6月2日、福井県福井市の県立図書館で始まった。8日まで。

 22日の「らい予防法による被害者の名誉回復および追悼の日」にあわせ県が主催、小浜市がハンセン病患者との交流30周年を迎えたことを受け、同市社会福祉協議会が共催した。

 かつて患者が強制隔離された収容施設での生活や隔離政策に対するハンスト活動をはじめ、最近の元患者の様子などの写真パネル76枚を展示。患者らが虐げられた様子や患者らが受けた差別を知ることができる。ハンセン病について正しく理解できるパンフレットも配布している。

 県の担当者は「子どもから大人まで幅広い年代に見てほしい。感じたことを家族で話し、人権について理解を深めてもらえれば」と話している。

 ハンセン病はらい菌による感染症。発病はまれで、治療法が確立している。強制隔離政策を続けた「らい予防法」は1996年に廃止された。県によると1日現在、県内には11人の元患者がいる。

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