福井県福井城址の歴史の魅力を体験するイベントが１１月７日、同城址周辺で開かれた。好天の下、親子連れらが仮想現実（ＶＲ）アプリを使った復元ツアーやアートライブペイントなどに参加。楽しみながら福井城の歴史や建築について学んだ。

　イベントは「福井城址秋まつり」と銘打ち県が主催。復元ツアーには２５人が参加し、山里口御門や北不明御門などお堀の周りを散策した。

　専用アプリをインストールしたタブレットやスマートフォンを、チェックポイントで現在の県庁に向かってかざすと、画面上に当時の城郭施設のＣＧ映像が出現。ガイドを務めた福井工大福井城郭研究所顧問は、建物の強度を高めるため石垣に残された柱の跡や、戦で籠城した場合の城の役割などを解説した。

　このほか、福井城址にあった松平試農場にゆかりのあるリンゴの絵をチョークで描くワークショップや、天守台にある「福の井」でつるべを使ってカラーボールをすくう体験などもあった。

　親子３人で復元ツアーに参加した鯖江市の児童は「お城と歴史が好き。ＶＲの画像を見て、大きさなど福井城の雰囲気を知ることができて面白かった」と話した。