制作した御柱人形を眺める原さん

制作した御柱人形を眺める原さん

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御柱祭の躍動、500体から 諏訪の原さん布製人形手作り

信濃毎日新聞(2021年12月21日)

 来春の諏訪大社御柱祭に向けて、諏訪市湖南の原田鶴子(たづこ)さん(80)が「御柱人形」を作った。高さ10センチほどの布製の人形約500体を組み合わせて御柱を曳(ひ)いたり、柱に乗っておんべを振ったりと、にぎやかな祭りの様子を再現。1、2体ずつ販売もしており、「細部までこだわっていて祭りの躍動感が伝わってくる」と好評だ。

 手芸好きの原さんは、御柱祭を見に訪れる県外の親戚に何かお土産をと、飛騨地方の郷土人形「さるぼぼ」を参考に20年ほど前から御柱祭に合わせて人形を制作。祭りの緊迫感が伝わるよう、足にワイヤを埋め込んで人形が力強く踏ん張る様子を表現するのがこだわりだ。

 今回は、V字形の「メドデコ」に乗る氏子や、木落とし坂を一緒に下る氏子たちを表現した大型作品も。鉢巻きや法被に至るまで、細かく再現している。「また次回も御柱祭に来たいと思える楽しげな人形を作りたい」と原さん。諏訪市の諏訪大社上社本宮前の「諏訪大社前みやげ店」、同市の手芸品販売店「アンの家」などで販売している。

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