リモート贈呈式で、風呂敷を手にする今井竜五市長(左)と市川笑野さん

リモート贈呈式で、風呂敷を手にする今井竜五市長(左)と市川笑野さん

長野県 蓼科・八ヶ岳・諏訪 特産

「オール岡谷産シルク」第1弾 風呂敷の試作品完成

信濃毎日新聞(2022年2月24日)

 養蚕から製糸、機織りまで岡谷市で一貫して行う「オール岡谷産シルク」の製品作りで、第1弾となる風呂敷の試作品が23日、市内で披露された。市や市立岡谷蚕糸博物館、シルク関係団体でつくる協議会の取り組み。関係者が使ったり、展示会などに出品したりして「岡谷シルク」ブランドの発信に生かす。

 古くから使われ、年齢や性別を問わず利用できることなどから風呂敷を採用。市民グループ「岡谷絹工房」と市地域おこし協力隊の佐々木千玲(ちあき)さん(52)らが、昨年秋ごろから試作を進めていた。

 完成した風呂敷は90センチ四方と70センチ四方のものと、縦50センチ・横45センチの3種類。諏訪湖や八ケ岳など風景や自然をデザインにあしらった。三沢区民農園が養蚕を担い、宮坂製糸所が岡谷発祥の「諏訪式繰糸機」で糸を取った。

 市観光大使の歌舞伎俳優、市川笑野(えみの)さんと、市川右田六(うたろく)さん=ともに岡谷市出身=にも風呂敷を贈り、使ってもらう。この日開いたリモート贈呈式で、笑野さんは「シルクの歴史を遺産にするだけでなく、現代に生きる産業にする第一歩。しっかりアピールしたい」と張り切っていた。

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