福井県福井市少年自然の家に新たな学びの場となる「わくわくCAMP FIELD」が整備され5月29日、自然体験イベントが開かれた。親子連れら約300人が訪れ、魚のつかみ捕りやまき割り、木工などを楽しんだ。
同エリアは、アウトドア体験を充実させようと、今年3月に整備を始めた。野外調理や工作ができる既存施設を含めて約1200平方メートルあり、芝生広場とツリーデッキがほぼ完成。11月のグランドオープンに向け、芝生の養生やデッキの装飾などを進めている。
この日はグランドオープンの機運醸成に向けて「わくわくオープンCAMPUS」と銘打ったイベントを開催。NPO法人「森のほうかごがっこう」(同市)と協力して、八つの自然体験を企画した。
人気を集めたのは魚つかみ体験。子どもたちは、ビニールプールに放たれたアマゴをずぶぬれになりながら追いかけた。粘って1匹をゲットした園児は「魚はすばしっこくてぬるぬるしていた」と話し、串焼きにして食べていた。
参加者はこのほか、木登りや木製メッセージボード作りなどを体験し、自然の魅力に触れた。まき割りに挑戦した中藤小3年の児童は「自然が好きだから体験できる場所があるのはうれしい」と笑顔を見せた。
市少年自然の家は、サービス向上や運営の効率化に向け、昨年度から指定管理者制度を導入。ナイガイ・越前健康開発グループ(同市)が管理している。同自然の家の黒田所長は「民間のノウハウを生かし施設の魅力を向上させ、子どもたちがわくわくする体験や学びを提供していきたい」と話していた。