諏訪湖上に毎晩約500発の花火を打ち上げる「諏訪湖祭湖上花火 The Legacy(ザ・レガシー)」は15日、諏訪市の湖畔で最終日を迎えた。この日恒例の大規模な花火大会が、新型コロナウイルス対策で昨年に続き中止となった代わりに15日間、10分間ずつ実施。終戦記念日に合わせて多くの人が黙とうをささげ、花火を見つめた。
諏訪市などでつくる実行委員会が主催。最終日は企業と打ち上げ内容を決める「協賛企業Day(デー)」で、尺玉など通常より華やかな花火が夜空を彩った。
8月15日に例年開いてきた花火大会は、戦後の復興を願って1949(昭和24)年に始まった。この日訪れた茅野市の平光仙一さん(79)は「胸にじーんと来た」と言い、妻の志保子さん(75)は「戦没者の方も空の上から見ているのではないか」と話した。
16日から27日までは諏訪湖温泉旅館協同組合などでつくる実行委主催の「諏訪湖サマーナイト花火」として、引き続き毎晩午後8時半から約500発の花火が楽しめる。