上田市別所温泉で9~11日、初めての「別所温泉芸術祭―ZERO―(愛称・べっふぇす)」が開かれる。別所温泉の観光協会や旅館組合などでつくる実行委員会が主催。県内外の若手アーティストが温泉街の各所で、別所温泉から着想を得た歌や踊りなどを繰り広げるという。新型コロナウイルス流行下でも新しいイベントを展開し、誘客につなげたい考えだ。
メインパフォーマンスは11日午後4時から別所神社で開く。和太鼓バンド「GOCOO」の演奏に続き、全アーティストによるコラボレーション作品「FromZERO」を披露。画家の越ちひろさん(千曲市)が即興で絵を描く「ライブペイント」やダンサー船木こころさんらによるダンスなどで構成する。
9日は北向観音堂や安楽寺で、その場の特徴を生かしたダンスパフォーマンスなどを展開。10日には音楽グループ「どうぶつおんがくたい」などが、大人から子どもまで楽しめるコンサートをあいそめの湯で開く。
若いアーティストに別所温泉が舞台の作品を作ってもらうことで、新たな魅力の発信につなげようと企画。県の地域発元気づくり支援金を活用した。実行委員長の倉沢晴之介さん(42)は「若い世代が表現する温泉街の新たな魅力をぜひ見に来てほしい」と呼びかける。
メインパフォーマンスは有料で前売り2500円(当日3千円)。配信動画も1500円で見られる。その他は無料。チケットは芸術祭のホームページから購入する。上田電鉄(上田市)の協力で11日(午後2時以降)に運賃の支払いに使うスマートフォンアプリ「チケットQR」を利用し、別所線別所温泉駅で乗降した人は運賃が無料になる。