上田市真田町長(おさ)の山家(やまが)神社で、来年のえと「卯(う)」にちなんだお守りの準備が進んでいる。神話「因幡の白ウサギ」で知られる大国(おおくに)主神(ぬしのかみ)を祭っていることから特に力を入れており、新たに縫いぐるみのお守りも用意。境内ではウサギを飼う小屋も建てており、新年はえとを縁に訪れる人との交流を促す考えだ。
縫いぐるみのお守りは高さ10センチほどで、白とピンクの2色。宮司の押森慎(まこと)さん(39)が「卯」の文字などを書いた方位よけの札とセットにした。今月15日から各50セット、元日から各100セットを頒布する。小さな陶製のウサギに札を入れたおみくじもある。
押森さんの母初子さん(70)が手作りした「ちりめん干支(えと)守り」、地元住民がデザインした絵馬なども元日から並べる。新型コロナウイルスの流行などを踏まえ、押森さんは「大変なことがあった先にはいいことがきっとある」と新年に願いを込めた。