諏訪市中洲の福島新町区の有志でつくる「王美会(おーびーかい)」が、手作りの竹ちょうちん30個で区内の諏訪神社境内を飾り、点灯させている。新型コロナ下で恒例の餅つきなどが3年連続中止となり、住民に少しでも楽しんでもらおうと初めて企画した。
同区では伝統的に竹を材料に、市民祭りで使う籠などを作っている。若連(青年男子の集まり)のOBでつくる王美会のメンバーが専門店で材料を購入するなどし、2週間ほどかけて竹ちょうちんを作った。「しんまち」の文字などをかたどった穴を開け、暖色系のLED電球を入れた。
安曇野市の穂高神社の催しで、竹筒に入れたろうそくをともす「安曇野神竹灯(かみあかり)」をヒントにしたという。
諏訪神社は2年参りや初詣に訪れる住民も多いといい、王美会相談役の神戸敏紀さん(71)は「コロナ下だが、見た人が温かい気持ちになってくれればうれしい」と話している。来年1月3日までの午後5~8時に点灯する。