上田市鹿教湯温泉で28日、恒例の「氷灯ろう夢祈願」が始まった。渓谷にかかる「五台橋」周辺や温泉街に氷で作った灯籠を約200個設置。ろうそくの淡い光が連なり、冬の夜を演出した。
円筒形の灯籠は直径25センチ、高さ25センチほどで、観光客らがたいまつで点灯。光で浮かび上がった県宝「文殊堂」の階段や五台橋を巡り、写真撮影を楽しんだ。家族で訪れた名古屋市の会社員小西只剛さん(64)は「この幻想的な光景を見てみたかった。点灯も体験できて良い思い出」とうれしそうに話していた。
来年1月末まで。午後4時半ごろ始まり、点灯は無料で体験できる。主催の鹿教湯温泉観光協会は氷絵馬を1個700円で販売しており、願い事を書いて灯籠に掲げられる。問い合わせは同協会(電話0268・44・2331)へ。