上田市ゆかりの偉人７人について学びながら商店街を巡るビンゴゲーム「歩いて学んでハイ・ビンゴ」が２１日、市内の原町商店街で始まる。中心市街地のうえだ原町一番街商店会が街の振興につなげようと企画。商店などに置かれた漫画で学び、シールを集めると景品と交換できる。

　７人は同市出身などで、人工がんを世界で初めて発生させた医学者山極勝三郎、国際的写真家ハリー・Ｋ・シゲタ、上田藩士で洋式兵学者の赤松小三郎、法学者の小河滋次郎、作家の久米正雄と新田潤、小県蚕業学校（現上田東高校）初代校長の三吉米熊。松本市出身のタレント、ヤポンスキーこばやし画伯さんに依頼し、それぞれの生涯を１人７ページの漫画にした。

　ビンゴゲームには商店街の４７の店などが協力し、１カ所につき偉人１人、１、２ページずつ配置。参加者は、どこの店にどの偉人のページがあるかを記した地図を頼りに店を巡り、漫画を読んだ証しのシールを縦横７列のビンゴカードに集めるルールだ。地元に詳しくない人も楽しく学び、商店主らと会話して再訪のきっかけにしてもらう。

　新型コロナ対策として、１カ所に大勢集まるイベントでなく、息長く集客できるよう考えたといい、同商店会の河合良則理事長（６４）は「古くからのお店が今も頑張っている。愛着を持ってもらえたらうれしい」と期待している。

　３月１０日まで。ビンゴしたカードは指定の７店・施設に持ち込み、３月１６～２５日に商品券などと引き換える。期間中、偉人をテーマにした講演会や人となりなどを紹介するかかしの展示もある。問い合わせは河合さん（電話０９０・８７４３・２０２１）へ。