高さ197センチの紙力士を戦わせる「どんどこ!巨大紙相撲大会雷電東御場所」が23日、東御市文化会館であった。地元出身で天下無双と称された江戸時代の力士、雷電為右衛門(ためえもん)をたたえる催し。新型コロナウイルスの影響で一般参加は3年ぶり。14組約150人が天下無双(優勝)を目指して取組に臨んだ。
段ボール製力士のデザインはアニメキャラや干支(えと)のウサギ、恐竜などさまざま。高さは雷電の身長にちなむ。行司の「はっけよい、残った」のかけ声とともに、ベニヤ板の土俵をたたく音が会場に響き渡った。同体取り直しも相次ぐ熱戦に観客が沸いた。
優勝は桜井地区の有志約10人の「桜(おう)しり丸」。小林保さん(74)は「この日のために2回集まり、作戦を考えた。地域のつながり、チームワークが勝因」と笑顔だった。
東御市滋野地区の住民でつくる「しげの里づくりの会」が主催。阿部欣史会長(80)は「コロナ禍を吹き飛ばすほど多くの住民が集まった。これからも大会を盛り上げていきたい」と話していた。