山下の作品が展示された会場

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山下清の生誕100年 生涯たどる190点 上田市立美術館で企画展示

信濃毎日新聞(2023年2月25日)

 生誕100年を昨年迎えた山下清(1922~71年)の作品を紹介する「生誕100年山下清展百年目の大回想」(信濃毎日新聞社など主催)が25日、上田市立美術館(サントミューゼ内)で始まる。子ども時代の鉛筆画や全国を放浪して着想を得た貼り絵、油彩や陶磁器、ペン画など約190点が並ぶ。

 山下の生涯をたどり、時系列で作品を展示。幼少期の鉛筆画は家族で食卓を囲む様子や自分の暮らす街など身近な光景が題材。色紙をちぎってのりで貼って作る「貼り絵」とは、いじめが原因で小学校から移った福祉施設で出合った。虫好きで、チョウやセミなどの作品が並ぶ。

 代表作の貼り絵「長岡の花火」は1950(昭和25)年に制作。色紙のこよりで打ち上げ花火に立体感を与えている。海に映る花火や空を見上げる人々の服装など細部まで丁寧に仕上げた。

 映画やテレビドラマで描かれた姿から、放浪先で作品を残したと思われているが、実際は自宅などに戻って作品づくりをしたという。61年に欧州各地を巡って目にした風景の作品や、遺作となったペン画「東海道五十三次」の記録用版画と原画計12点も並ぶ。

 4月2日まで。火曜休館(3月21日は開館、翌22日休館)。午前9時~午後5時。小中高生600円、大学生以上1200円。

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