春がすみの空が広がった7日の東御市。旧北国街道海野宿では日没後、暗くなるにつれて歴史ある建物から明かりがこぼれ、道路に格子戸の影が伸びた。
街道に面した部屋をのぞくと、ひな人形がずらり。恒例の「海野宿ひな祭り」だ。地元NPO法人や住民らでつくる実行委員会が、39軒に人形を並べている。昼間も格子戸越しのひな人形を楽しめるが、ライトアップされた夜はまた違う趣がある。
江戸後期に建てられた旅籠(はたご)を所有する茂木裕之さん(57)は妻と掃除や飾り付けをした。「建物の歴史を感じながら見てもらいたい」と話している。26日まで。ライトアップは毎日午後8時まで。