上田市日本遺産推進協議会は6月18日、日本遺産認定3周年を記念し、構成文化財の国宝・安楽寺八角三重塔(別所温泉)に安置されている大日如来像と、中禅寺(前山)の重文・薬師如来坐像(ざぞう)を特別公開する。同じく構成文化財がある前山塩野神社(同)を加えた3カ所で、ボランティアガイドが無料案内する。
市の日本遺産「レイラインがつなぐ太陽と大地の聖地」は太陽光が象徴的に位置付けられた遺産。特徴の一つ「レイライン」は夏至の日の出に向かって文化財の寺社などが直線状に並ぶ状態を意味し、特別公開する大日如来は太陽信仰とも関わりがあるとされている。
中禅寺の薬師堂は築約800年と推定され、中部地方で最古の木造建築物。本尊の薬師如来坐像は、鎌倉(神奈川県)から上田市塩田平に流入した仏教文化の影響を示しているという。
特別公開は午前10時~午後4時。安楽寺と中禅寺は拝観料が必要。