軽井沢蒸留酒製造株式会社(東京)が小諸市に建設し運営するウイスキー蒸留施設「小諸蒸留所」の完成式が18日、現地で行われた。試験蒸留を終え、15日から正式稼働している。年間生産量は当面は20万リットルを計画。順次、一般予約販売も始めるという。
蒸留所・ビジターセンターが1棟、ウイスキーの熟成庫が2棟建設され、総事業費は約20億。7月23日にグランドオープンするビジターセンターでは、各国のウイスキーの試飲や軽食の提供、ウイスキーテイスティンググラスの販売を行う。ウイスキーの知識や製造方法を学ぶことのできる「アカデミー」も設置する。
製造責任者となるマスターブレンダーは、台湾初のウイスキーメーカー「カバラン」のマスターブレンダーだったイアン・チャンさんが担う。チャンさんは「皆様のおかげでここまで来た。自分のウイスキー史の転機であり、生涯で最もエキサイティングなプロジェクトだ」と話した。
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