長野県千曲市八幡の国名勝「姨捨の棚田」の一角でヒマワリが花を咲かせている。水利や地質の都合で稲作に向かない棚田に市が試験的に種をまいたところ、順調に成長。青々とした稲と鮮やかなコントラストを描き出している。
放置すると草まみれになるため、景観を維持しようと企画。棚田の交流拠点「姪石苑(めいしえん)」周辺の田9枚、約500平方メートルで約5千本が咲いている。市農林課の西沢準さん(54)は「夏の姨捨の新たな目玉になればいい」と話す。
4日、晴れ渡った空の下で、塩尻市から訪れた会社員の浜地純さん(60)と薫さん(59)夫妻がヒマワリを背に写真を撮っていた。薫さんは「田んぼの緑に合いますね」と話していた。
ヒマワリは8月中旬ごろまで楽しめるという。