東御市祢津地区の自治組織祢津地域づくりの会が11月3日、地区内にある二つの山城や文化財などを巡る「祢津山城 城下歴史散歩」を開く。山城に詳しい講師や地元ガイドの説明を聞きながら、同地区の豪族・祢津氏が拠点とした山城を歩くことができる。
春に桜祭りが開かれる「下の城」は以前から整備されていたが、本城とされる「上の城」は長い間、手つかずの状態だった。2021年に上田市と坂城町、東御市で全国山城サミットのアフター大会で山城ガイドツアーが催され、その後、整備を始めた。地域づくりの会など有志を中心に道の草刈りや枝払いを進め、昨秋に整備を完了。今春、標識も設置した。
山城には戦国時代の曲輪(くるわ)や土塁、空堀などが残り、下の城の山頂からは北アルプスなどが眺められる。同会の篠原博文さん(68)は「ゆっくり歩きながら当時の歴史に触れてもらえれば」としている。
午前8時45分に祢津公民館に集合。5、6キロを約5時間かけて歩く。大人1500円、小中学生・高校生千円。20日までに申し込む。問い合わせ、申し込みは信州とうみ観光協会(電話0268・62・7701)へ。