上田市菅平高原で29日まで行われるラグビー日本代表候補の選考合宿に参加する選手約30人が20日午前8時半ごろ、上田市の北陸新幹線(長野経由)上田駅に降りたった。歓迎しようと集まった市民に見送られてバスに乗り込み、菅平へ。日本代表ヘッドコーチに今年再び就任したエディー・ジョーンズさん(64)率いるチームの、10年ぶりの菅平合宿が始まった。
半袖、半ズボンの格好をした体格の良い選手たちが上田駅お城口に姿を現すと、集まった市民から拍手が起きた。土屋陽一上田市長が花束を贈呈。受け取ったWTB高橋汰地(たいち)選手(27)=トヨタヴェルブリッツ=が代表であいさつし「とてもハードな合宿になると思う。すばらしい環境でラグビーができることに感謝し、全員でハードワークをしたい」と決意表明をした。
間近で見る選手らの迫力に、驚く市民もいた。通院途中に母親と上田駅を利用した上田市南小学校6年成沢祐樹さん(11)=上田市中之条=は「生まれて初めて、ラグビー選手を生で見た」と興奮した様子。自身もラグビースクールに通っているといい「どうやったら強いタックルができるようになるのか、直接聞きたいな」と話した。