埴科郡坂城町、信越放送(SBC)、全日本刀匠会(岡山市)は6日、特別展「ヱヴァンゲリヲンと日本刀展」(信濃毎日新聞社共催)を同町鉄の展示館で始める。大ヒットアニメ「エヴァンゲリオン」に登場する刀剣類などを展示。町在住の刀工宮入小左衛門行平さん(58)=本名・恵さん=が今回のために作ったなぎなたも並べる。同館で5日、内覧会が開かれた。
エヴァンゲリオンは、少年少女が人型兵器に乗り込み、人類を襲う謎の敵と戦う物語。日本刀展は、国内外を巡回している。
宮入さんの作品は刀身69・3センチの「刀野薙(なたやなぎ)」で、アニメに登場しないオリジナル。刀身は重さは2・2キロ余で重厚感がある一方、刃の反対側は薄く鋭い。
アニメのメカニックデザインを手掛けた山下いくとさんがデザイン画を描いた。宮入さんはデザイン画より刀身を長く、厚くした。「エヴァンゲリオンは人間ではなく、えたいの知れないもの。人間が持てないものでないと面白くない」と話した。
やりや短刀など作品に関連した26点を楽しめる。宮入さんが副会長を務める全日本刀匠会の刀工らが手掛けた。宮入さんは「日本刀の最高の技術をアニメ作品を通じて表現した。刀に目を向ける機会にしてほしい」と話している。
11月23日まで。一般800円、中高生600円、小学生以下無料。問い合わせは、町鉄の展示館(電話0268・82・1128)へ。