中部地区路面電車サミット福井大会は22日午後1時半から、福井市のハピリンホールで開かれる。テーマは「つながる鉄道、夢あるまちづくり~鉄道再生からLRTへ」。「路面電車ルネッサンス」の著者、関西大経済学部の宇都宮浄人教授(交通経済学)の講演やパネル討論などがある。参加者を募っている。
サミットは、中部地区の路面電車愛好支援団体が毎年各地で開いており、今年はNPO法人「ふくい路面電車とまちづくりの会(ROBA)」が主催する。本県での開催は2013年以来3回目。
県交通まちづくり課の猪嶋宏記課長が3月末に運行が始まったえちぜん鉄道と福井鉄道の相互乗り入れや行政支援を説明する。その後、宇都宮教授が「つながる鉄道、つながる市民~交通まちづくりが築く社会」と題して講演する。
パネル討論は、福井大大学院の川上洋司教授(地域都市計画、交通計画)がコーディネーターを務め、福井市の中西賢也特命幹、えち鉄の豊北景一社長、福鉄の村田治夫社長、京福バスの天谷幸弘社長が「福井の公共交通の未来」をテーマに議論する。
開会前の午前9時から正午まで、環状線化で注目を集めている札幌市電の映像などがハピテラスで公開される。
ROBAの清水省吾事務局長は「えち鉄と福鉄は存廃問題を乗り越え、相互乗り入れを実現した。地域全体が鉄道を再評価して利便性を高める投資に合意し、まちづくりにつなげている。全国の参考になるはず」と話している。入場無料だが、資料代500円が必要。問い合わせはROBA事務局=電話0776(25)7968。