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原節子さん追悼「晩春」など上映へ 茅野・蓼科高原映画祭

信濃毎日新聞(2016年9月6日)

 茅野市の蓼科高原を晩年の仕事場とした映画監督小津安二郎(1903〜63年)をしのび、同市で24、25日に開く第19回小津安二郎記念・蓼科高原映画祭の上映作品とゲストが決まった。昨年9月に95歳で死去した女優原節子さんを追悼し、出演した「晩春」(1949年)デジタル修復版、「東京暮色」(57年)など、小津監督の3作品を取り上げる。同映画祭のテーマ「家族」に沿って選んだ6作品も上映する。

 ゲストに活動弁士の沢登翠さんら8人を招く。「秋日和」(60年)で原さんと共演した女優司葉子さんと、小津映画のプロデューサーを務めた山内静夫さんには、「晩春」上演に合わせて「小津が描いた原節子の輝き」と題して語ってもらう。

 小津映画以外では、鎌倉に住む3姉妹と母親違いの妹が共に暮らしていく「海街diary」(是枝裕和監督、2015年)や、余命わずかと宣告された青年を描く「トイレのピエタ」(松永大司監督、同年)などを上映する。

 住民有志の実行委員会が主催。主会場はJR茅野駅近くの茅野市民館と新星劇場。チケットは1回券千円(前売り800円)、4枚つづり3千円。24日の短編映画コンクール受賞作品は鑑賞無料。問い合わせは市観光課(電話0266・72・2101)へ。

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