文教大学国際学部(神奈川県茅ケ崎市)の学生が6日、山ノ内町の湯田中駅に2週間限定の観光案内所「きっかけ山の家(うち)」を開設した。同学部の那須一貴准教授ゼミの学生15人が交代で常駐。町商工会と協力し、地元産品や工芸品などの魅力を発信する。街歩きを楽しんでもらおうと、観光客が町内で見つけたお気に入りの場所や物を写真で紹介する「アナログインスタ」コーナーも設けた。
地元の伝統工芸品、須賀川竹細工やろくろ細工を日本語と英語で紹介。工芸品の新しい使い方を紙に書いて提案してもらうコーナーも設けた。学生がPRに協力している、町内の羽田甘精堂のそば粉入りまんじゅう「はやそばもち」や、関谷醸造場の「生姜(しょうが)みそ」も販売している。
「アナログインスタ」コーナーでは、観光客が町内で撮った写真を説明文と一緒に掲示。ともに3年生の小池友里恵さん(20)=長野市出身=と小田切花奈さん(21)=伊那市出身=は、地獄谷野猿公苑の温泉に入る猿「スノーモンキー」だけが注目されがちな町の観光の現状が気掛かりという。小池さんは、温泉街のレトロな町並みなど山ノ内には他にも多様な魅力があるとし「観光客が少しでも長く町内に滞在してくれるよう案内したい」と力を込めた。
案内所は19日までの午前9時〜午後5時に開く。渋温泉の外湯を巡る客が使うげたに、絵を描く「絵付け体験」(2千円)もできる。